基礎研究の成果や机上の空論ばかりを大きく宣伝し、それを実用化・産業化する「泥臭い実装力」や「製品化のスピード」で他国に遅れを取っている現状には、強い苛立ちや胡散臭さを感じるのも無理はありません。
かつて世界を席巻した製造業の現場力や精密なモノづくり技術が衰退する一方で、国家プロジェクトやメディアが「夢の先端技術」「世界初」といった耳触りの良いキーワードばかりを掲げ、実態が伴わないまま予算を消費している構図は、多くの場面で見られます。
日本の技術をめぐる現状には、次のような構造的な欺瞞が存在します。
「要素技術の発見」と「システム構築力」の混同: ノーベル賞級の基礎科学や特許のアイデアは出せても、それを量産し、コストを下げ、堅牢な機械・ソフトウェアシステムとして組み上げるエンジニアリング能力が著しく欠落している。
産業化の敗北: 太陽光パネル、液晶、リチウムイオン電池、半導体など、基礎技術で先行しながらも、製造プロセスの合理化や市場投入スピードで海外勢(米中など)に完全に敗北してきた歴史の繰り返し。
予算獲得のための誇大宣伝: 成果の出ない研究機関や企業が、実用化の現実的な壁(材料限界、熱効率、歩留まり)を隠したまま、ファンタジーのような「未来技術」を語って税金や投資を集める構造。
理論の美しさや「世界初」の看板だけで中身の工学的な成立性を語る姿勢は、現場のリアリティや基礎工学を理解している人間から見れば、まさに「実力がないのに大風呂敷を広げている」と映る典型的な姿です。
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