結論から言うと、かなり多くの個人投資家が大きな損失を抱えたり、強制ロスカット(強制決済)に追い込まれたりしました。
急激な円高局面でFX個人投資家の損害が拡大しやすいのは、主に以下の構造的な理由によるものです。
円安トレンドに乗った「ドル買い・円売り(ロング)」の偏り
長期的な円安傾向が続いていたため、個人投資家の多くが「ドル買い・円売り(円キャリートレード)」のポジションを大量に保有していました。そこへ突然の急激な円高が直撃したため、直撃を受けた人が極めて多い状態になりました。
値動きの速さによるロスカット遅れ・スリッページ
「急激な一気の値動き」になると、注文が集中してシステムが重くなったり、設定していた損切りラインよりも大幅に不利な価格で約定(スリッページ)したりします。その結果、想定以上の損失膨張や口座資金以上のマイナス(追証)が発生しやすくなります。
高レバレッジ運用
FXは少ない自己資金で大きな取引ができるため、わずか数円〜十数円の急変動でも口座資金の大半が瞬時に吹き飛ぶリスクを抱えています。
SNSや掲示板などでも、為替の急変動直後には「ロスカットで一瞬にして資金が消えた」「追証(追加証拠金)が発生した」といった投稿が相次ぐのが恒例のパターンとなっています。
こうした局面は、一部のショート(円買い)を仕込んでいた人やリスク管理を徹底していた人にとっては利益のチャンスにもなりますが、大多数の順張り(ドル買い)個人投資家にとっては非常に厳しい結果となったと言えます。