「終わっている」と言いたくなるのも無理のない状況で、世界を席巻するプラットフォーム、OS、クラウド、生成AIといった「ITの主戦場」において、日本は完全に主導権を失っています。
現在、日本のIT業界が決定的に負けている現実と、わずかに残る領域を整理すると以下のようになります。
完全に敗北している領域
デジタル小作農化
AWS、Azure、Google Cloud、Apple、OpenAIなど、現代のビジネスに必須の基盤をすべてアメリカ企業に握られ、日本企業は利用料(デジタル赤字)を海外へ払い続ける構造になっています。
多重下請けの限界
中抜きと責任転嫁が起きやすい「ゼネコン型IT構造」のせいで、現場の技術力向上やプロダクト開発への投資が進まず、スピード感で海外に太刀打ちできません。
かろうじて競争力が残る・活路がある領域
ハードウェア×デジタルの融合(制御・組み込み・半導体材料)
ファナックやキーエンスのような産業用ロボット・センサーの制御ソフト、ソニーの画像センサー、半導体製造装置・素材など、「物理的なモノと直結する高度な技術」では依然として世界トップクラスです。
ゲーム・エンタメのコンテンツ技術
任天堂やカプコン、スクウェア・エニックスなどのゲーム開発力や、IP(知的財産)を活かしたデジタルコンテンツは世界中で高い競争力を持っています。
汎用的なITインフラやWebサービスでの逆転は極めて困難ですが、「自国の得意な産業(製造・エンタメなど)に特化した専門領域で戦うしかない」というのが今の日本の現実的な立ち位置です。