ハイブリッド車は二酸化炭素の排出量が少ないのですか?
はい、ハイブリッド車は、ガソリン車と比べて二酸化炭素の排出量が少ないです。
理由は以下の通りです。
- 電気モーターで走行する時間が多い: ハイブリッド車は、状況に合わせてガソリンエンジンと電気モーターを使い分けます。 渋滞や低速走行では、電気モーターのみで走行するため、二酸化炭素を排出しません。
- 回生ブレーキ: ブレーキング時に発生するエネルギーをバッテリーに蓄え、電気エネルギーとして再利用します。 従来のガソリン車では、このエネルギーは熱として失われていました。
- 高効率なエンジン: ハイブリッド車は、燃費向上に特化した高効率なエンジンを搭載しています。
具体的な排出量削減効果としては、以下のようなデータがあります。
- JC08モード燃費: ハイブリッド車は、ガソリン車と比べて20~30%程度燃費が向上します。 これは、二酸化炭素排出量も20~30%削減されることを意味します。
- 実燃費: 実燃費では、運転状況やドライバーのエコ運転度合いによって差が出ますが、ハイブリッド車はガソリン車よりも二酸化炭素排出量が少ない傾向にあります。
ただし、ハイブリッド車であっても、二酸化炭素を排出ゼロにすることはできません。 車両製造過程やバッテリーの廃棄過程でも二酸化炭素が排出されるためです。
また、ハイブリッド車の二酸化炭素排出量削減効果は、使用する電力の発電方法によって左右されます。 再生可能エネルギーで発電された電力を使用すれば、排出量をさらに削減できますが、火力発電で発電された電力を使用すれば、排出量はガソリン車と変わらない可能性もあります。
結論として、ハイブリッド車はガソリン車よりも二酸化炭素排出量が少ないと言えますが、完全なエコカーとは言えません。 より環境負荷を低減するためには、ハイブリッド車だけでなく、電気自動車や燃料電池自動車などの選択肢も検討する必要があります。