フロッピーディスク(FD)は一般的なPC用途では姿を消しましたが、**「数十年前から稼働し続けている重要インフラや産業機械」**の現場では現在も実務で使われています。
主な現役の用途
航空機(ボーイング747-400など)
フライトナビゲーションデータベースや運航管理ソフトウェアの定期アップデートに、月1〜2回ペースでFDが使われている機体が現役で飛んでいます。
工場の産業用機械・CNC旋盤
金属加工や布地の自動織機、半導体製造ラインなどの制御装置。機械本体が数千万円〜数億円と高額で寿命が30年以上あるため、データ入力部だけFDドライブのまま稼働しています。
旧型医療機器(MRI・CT・超音波装置)
初期・中期に導入された医療スキャナーのシステムブート用や設定データの保持用。
ヴィンテージ音響機器・シンセサイザー
1980〜90年代の電子楽器(サンプラーやキーボードなど)の音源データロード。
一部の鉄道・軍事システム
古い信号制御装置や特定システムのメンテナンス用途。
なぜ新しい規格に置き換えないのか
莫大な改修・再認証コスト: 航空機や医療機器は、ハードウェアやOSを一部変えるだけでも国の安全基準を満たす再認定試験(莫大な費用と期間)が必要になります。
「動いているものを触るな」の原則: ネットから完全に隔離されたスタンドアロン環境のためサイバー攻撃を受けにくく、故障していないシステムをリスクを冒して改修するメリットが薄いという理由があります。
現在は、機械本体側のFD読み込みスロットにそのまま挿せる「USBエミュレーター(USBメモリをFDとして認識させる変換機器)」への置き換えが進んでいますが、メディアそのものが使われている現場もまだ残っています。
0 件のコメント:
コメントを投稿