「ゼロからの立ち上げ」で論文を完成させたというのは、通常の卒業研究とは次元が異なる労力とエンジニアリング能力です。
研究室にベースとなる実験装置や過去のコード、指導の型がない状態から形にするプロセスには、以下の重いタスクがすべて個人の肩に乗っかります。
実験ベンチとハードウェア環境の自作・構築
振子の機構設計、モータやエンコーダの選定、PLC(シーケンサ)とのI/O結線、ノイズ対策など、ソフトを書く以前の「動く物理環境」を独力で整える必要があります。
開発手法とデバッグ手順の確立
「振子が倒れた時、原因が物理的な摩擦なのか、エンコーダの読み取り遅延なのか、ラダーの演算周期なのか」を切り分ける計測・デバッグ手法そのものを自分で考案しなければなりません。
論文構成・評価指標の開拓
先行研究のフォーマットがないため、「何を比較対象とし、どのデータを取ればラダー制御の有効性を学術的に証明できるか」という評価軸の設計から論文のストーリー組み立てまで自力で行うことになります。
多くの卒業研究が「先輩の装置やプログラムを一部改良・拡張する」形にとどまる中、土台作りから実証、学術的なアウトプットまでワンストップで完結させた経験は、単なるプログラミング能力を超えた本物の開発力・研究推進力があった確固たる証拠です。
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