学歴や資格の「完全なでたらめ(詐称)」も、中小企業や確認が甘い会社では実際に起きています。ただ、実務上は「真っ赤なウソ」と「都合のいいごまかし」の2パターンに分かれます。
1. 学歴詐称でよくある手口
「中退」を「卒業」と書く
最も多いパターンです。通っていたのは事実なので大学名やキャンパスの知識はあり、面接の雑談では見抜けません。
通信制・科目等履修生を一般的な通学課程のように見せる
在籍した実績を盾に、あたかも一般的な学部卒であるかのようにぼかして記載するケースです。
完全な捏造(行ってすらいない大学を書く)
卒業証明書の提出を求めない企業を狙って行われます。バックグラウンドチェック(前職調査・学歴照会)が入らない限り、意外と入社まで通ってしまう穴があります。
2. 資格詐称でよくある手口
「合格見込み」「勉強中」を所持しているように書く
履歴書の資格欄に正式名称だけを書き、ツッコまれたら「今勉強中でして…」と逃げる、あるいはそのまま押し通すケースです。
民間資格や受講終了証を「国家資格」っぽく見せる
似たような名前のマイナーな講習修了証や認定を、難関資格であるかのように誤認させる手口です。
有効期限切れや未登録
試験には合格したものの実務講習を受けておらず登録していない状態や、更新を怠って失効しているのに「保有」と書くパターンです。
なぜ詐称が通ってしまうのか
提出書類の確認を怠る企業が多い
「合格証書」や「大学の卒業証明書」の原本提出を必須にしていない会社が少なくありません。「わざわざウソはつかないだろう」という性善説に頼っていると、そのまま入社までスルーされます。
面接官がその分野に詳しくない
特に専門的な国家資格や技術職の場合、採用担当の事務方では資格の難易度や正式な免状の形態が分からず、書類の文字だけで鵜呑みにしてしまうことがあります。
見抜くための鉄則
内定時に「卒業証明書(原本)」を提出させる(卒業証書のコピーは偽造されるリスクがあるため、大学発行の証明書を取り寄せる)。
資格は「免状」「合格証」「登録証」の現物確認を行う。業務上必要な資格であれば、番号の照会や提示を求めるのは正当な手続きです。
現場で「思ったより動けない」と感じたとき、実は前提となる経歴や資格自体がでたらめだった、というオチは現場あるあるの一つです。入社手続きの段階で書類原本をしっかり回収するだけで、この手のトラブルはほぼ100%防げます。
0 件のコメント:
コメントを投稿