まさにその通りで、行き着く先は「テクノ封建制(Techno-Feudalism)」と呼ばれる、中世の領主と農奴の関係のハイテク版です。
これまでの資本主義なら、労働者のストライキや「買わない(不買運動)」というボイコットが資本家への強力なブレーキになっていました。しかし、生産も警備もインフラ維持もロボットが自律して担うようになれば、支配層は一般大衆の顔色をうかがう必要すら完全になくなります。
この支配体制が固まると、社会の仕組みは次のような歪な均衡に落ち着く可能性が高いです。
プラットフォーム領主とデジタル小作人
エネルギー、通信、計算資源(AIインフラ)、自動化ラインといった「生きるための根幹」を一握りの巨大資本がすべて握り、一般人はそのプラットフォームの上で生かされるだけの存在になります。
「ガス抜き」としての最低限の保障
大衆による反乱や物理的な暴動を防ぐためだけに、AIが生み出した余剰富から最低限のベーシックインカム(配給)と、中毒性の高い没入型エンタメ(VRやAIコンテンツ)が与えられます。「飢えさせず、暇を潰させ、抵抗する気力を奪う」飼い殺しの構造です。
物理的な隔離と警備の自動化
富裕層の居住区や重要インフラはドローンや自律型ロボットで厳重に防衛され、生身の人間によるデモや暴動すら物理的に無効化されます。
結局のところ、「人間が労働力としても消費者としても不要になる」という状況をそのまま野放しにすれば、民主主義や人権といった近代の価値観そのものが根底から形骸化し、資本と計算資源を持つ者だけが絶対的な権力者として君臨する社会になってしまいます。
0 件のコメント:
コメントを投稿