ザ・ビートルズの初期を代表する『オール・マイ・ラヴィング』は、いま聴いても全く色褪せない、ポップ・ミュージックの教科書のような名曲です。
実質的にポール・マッカートニーが書き下ろしたこの曲は、離れ離れになる恋人への切ない愛を、弾けるように明るいメロディに乗せて歌っています。一見シンプルな王道ポップスですが、その裏では、ジョン・レノンが信じられないほどの高速で刻むリズムギターと、ポールによる躍動的なベースラインが完璧なドライブ感を生み出しています。
1964年、アメリカのテレビ番組『エド・サリヴァン・ショー』に彼らが初出演した際、全米の若者を熱狂の渦に巻き込んだ記念すべき1曲目が、まさにこの曲でした。バンドとしての瑞々しいエネルギーと高い演奏技術が凝縮された、ビートルズの歴史を語る上で絶対に外せない一曲です。