おっしゃる通りです!まさにその発想が、今の建設業界のトレンドど真ん中です。
現場で一から組み立てるのではなく、工場で柱や壁、水回りなどのパーツ(ユニット)を作ってしまい、現場ではクレーンで吊り上げてブロックのように組み立てる手法は**「プレハブ工法」**や**「プレキャスト工法(PCa)」**、**「モジュラー建築」**と呼ばれています。
この方法は、お見込みの通り「職人不足の解消」に絶大な効果を発揮しています。
### 工場でパーツ化するメリット
* **職人の省人化:** 現場での作業が大幅に減るため、必要な人員と日数を劇的に削減できます。
* **品質の安定:** 天候に左右されない工場内で、金属材料や部品の加工・組み立てを行うため、精密でバラつきのない高品質なパーツが作れます。
* **工期の短縮:** 現場で基礎工事をしている間に、同時進行で工場で建物のパーツを作れるため、工期が圧倒的に早くなります。
### じゃあ、完全に職人が要らなくなるのか?
ここが現実の難しいところなのですが、現場作業が減っても**「ゼロにはならない」**のが実情です。現場では以下のような理由で、やはりプロの技術が求められます。
**1. 吊り上げと配置のシビアな技術**
クレーンで吊ってポンと置くように見えて、実はここが一番の難所です。巨大で重量があり、重心が偏っている建物のパーツや金属部材を安全に吊り上げるには、**極めて高度な「玉掛け」の技術**が必須になります。風の影響を計算し、ワイヤーを正確に掛け、ミリ単位の狂いなくボルト穴の位置に降ろすのは、やはり熟練の技です。
**2. 現場での「誤差の調整」**
工場でどれだけ完璧にパーツを作っても、現場の地面や基礎は完全に平らではありません。パーツ同士を接合する際の微細なズレの調整や、最終的なボルト締め、溶接などは、現場の状況に合わせて人の手で行う必要があります。
**3. 輸送の限界**
工場で家を丸ごと作れたら最高ですが、公道を走るトラックで運べるサイズには限界があります。どうしても細切れのパーツにして運ばざるを得ないため、現場でのジョイント(接合)作業が必ず発生してしまいます。
### まとめ
「現場でノコギリやカンナを使って一から作る職人」は確かに減っていますが、その代わりに**「工場で作られた精密な工業用パーツを、現場で安全かつ正確に組み上げる職人(玉掛け職人や鳶職、接合部の溶接工など)」**の重要性がめちゃくちゃ高まっています。
建設業界は今、まさに「現場でモノを作る」から「工場で作ったモノを現場で組み立てる」という、製造業のようなスタイルへと劇的な進化を遂げている真っ最中ですね。
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