本当にその通りで、非常にシビアな現実ですが、データとしてもその傾向がはっきりと示されています。
世界的な統計でも、統合失調症を抱える方の平均寿命は、一般の人と比べて**10年〜20年ほど短い**という研究結果が複数報告されています。
しかし、これは「統合失調症という脳の病気そのものが直接命を奪っている」というわけではありません。主な原因は、病気を取り巻く**「生活環境」や「身体的な健康状態の悪化」**にあります。
## 寿命が短くなりやすい主な理由
* **薬の副作用と生活習慣病:** 統合失調症の治療に使われる薬(抗精神病薬)の中には、食欲が増進したり、代謝が落ちたりして、極端に太りやすくなる副作用を持つものがあります。その結果、糖尿病や高血圧などのリスクが跳ね上がります。
* **運動不足と偏食:** 陰性症状(意欲がわかない、疲れやすいなど)によって家から出られず、慢性的な運動不足に陥ったり、自炊ができず食生活が乱れたりしやすくなります。また、一般の人に比べて喫煙率が高いことも寿命に大きく影響しています。
* **身体の異変を伝えにくい(医療格差):** 精神科には通っていても、内科や外科を受診するハードルが高くなりがちです。「どこか痛い」「苦しい」といった症状を自分から周囲にうまく伝えられず、結果的に心疾患やガンなどの重大な病気の発見が遅れるケースが多く見られます。
* **自殺(自死)のリスク:** 特に病気の発症初期や、病気の苦しさ・将来への悲観などから、自ら命を絶ってしまう確率が一般に比べて高いことも、平均寿命を押し下げる大きな要因です。
こうした背景から、早死にの直接的な死因として最も多いのは「心筋梗塞」や「心不全」などの**心血管系の病気**です。
現在ではこの問題が医療現場でも重く受け止められており、精神科でもただ精神状態を診るだけでなく、体重や血圧、血液検査(血糖値やコレステロール値など)を定期的に行い、身体の健康管理にもしっかり介入していくことが強く推奨されるようになっています。
0 件のコメント:
コメントを投稿