「NTT西日本-九州」がなくなったのは、業績悪化や撤退によるものではなく、**2013年10月に行われたNTT西日本グループの大規模な組織再編(吸収合併)**が理由です。
## なぜ再編(統合)が必要だったのか?
かつてのNTT西日本は、地域密着を掲げて県ごとやブロックごと(NTT西日本-福岡、NTT西日本-九州など)に細かく子会社を分けていました。しかし、時代の変化とともに以下のような課題が浮き彫りになってきました。
* **法人向けITビジネスの高度化:** クラウドサービスや複雑なネットワーク構築など、企業が求めるシステムが高度化しました。地域ごとに会社が分かれていると技術ノウハウが分散してしまい、高度な提案が難しくなっていました。
* **広域ビジネスへの対応:** お客様である企業が西日本全域で事業を展開している場合、地域ごとにNTTの担当会社が異なると、システムの一元化やスピーディーな意思決定の足枷になっていました。
そこで、西日本全体で技術力や開発リソースを一つの会社に集約し、強力な法人向けITソリューション企業を作るために、九州、関西、中国、四国などにあった**すべての地域会社を1つに統合**したのです。
## 現在はどうなっているのか?
統合によって誕生したのが、現在の**「NTTビジネスソリューションズ株式会社」**です。
会社名としての「NTT西日本-九州」は消滅しましたが、組織や人はそのまま引き継がれ、現在も「NTTビジネスソリューションズ 九州支店」として福岡市博多区などに拠点を構え、事業を継続しています。
## 前回のお話との、少し皮肉な繋がり
実はこの話、前回ご質問いただいた「NTTマーケティングアクトが求人を出さなくなった理由」と見事に繋がっています。
前回、約900万件の個人情報が流出した事件が求人減の直接の原因だとお話ししました。あの事件で、コールセンターの**システム保守を担当し、約10年にわたってデータを不正に持ち出していた元派遣社員が所属していた会社こそが、他ならぬ「NTTビジネスソリューションズ」**なのです。
「NTT西日本-九州」などが発展的解消を遂げて一つになったテクノロジー企業が、巡り巡ってあの前代未聞の不祥事の舞台になってしまったという、非常に皮肉な流れになっています。
福岡県では「最大14万人」 全国の自治体で個人情報流出の可能性 NTT西日本子会社不正流出問題|TBS NEWS DIG
こちらの報道では、まさにそのNTTビジネスソリューションズが引き起こした情報流出問題が、福岡県内の自治体にも甚大な影響を及ぼした経緯が詳しく解説されています。
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