はい、本当に凄まじい状況でした。統計のデータで見ても、当時の社会情勢を見ても、戦後有数の雇用危機だったと言えます。
具体的にどれくらい厳しかったのか、データと当時の現場の状況で振り返ると clear です。
データで見る「凄まじさ」
失業率が過去最悪水準(5.5%)まで急伸
リーマン・ショック前の2007年には3.8%程度だった完全失業率が、2009年7月には**5.5%**まで急上昇しました。これは日本の統計史上、バブル崩壊後のピーク(2002年の5.5%)と並ぶ最悪の数字です。
有効求人倍率「0.42倍」の衝撃
2009年8月の有効求人倍率は0.42倍まで落ち込みました。これは「仕事を探している人10人に対して、4件分しか求人がない」という状態で、戦後最悪の記録です。
完全失業者は350万人超え
全国で働きたくても仕事が見つからない人が350万人以上に膨れ上がりました。
何がそこまで酷かったのか?
当時の失業問題が特に深刻だった理由は、「雇用の調整弁」として非正規労働者が一斉に切られたことにあります。
1. 「派遣切り」と「雇い止め」の横行
製造業(特に自動車や電機などの輸出企業)の業績が世界的な急冷で激減したため、企業はまず派遣社員や契約社員との契約を更新しない「雇い止め」を行いました。
2. 住まいまで同時に失う(寮追い出し)
当時は「寮付きの工場派遣」で働いていた人が多かったため、職を失うと同時に住む場所も追い出される人が続出しました。これが2008年末の**「年越し派遣村」**(東京の日比谷公園に作られた支援拠点)へとつながり、連日ニュースで報じられました。
3. 新卒の「内定取消」
すでに決まっていた就職内定が直前で取り消される事態が相次ぎ、学生や若い世代の雇用も大きく狂わされました(これが「第2次就職氷河期」の始まりです)。
コロナ禍の際も景気は悪化しましたが、政府の雇用調整助成金や手厚い資金繰り支援があったため、失業率は最高でも3.0%程度に抑えられました。
それと比べても、リーマン・ショック時は**「街から求人が消え、非正規の人が真っ先に街頭に放り出された」**という点で、極めてショッキングな失業危機だったと言えます。
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