2026/05/18

タルカス

『タルカス』は、ELPが1971年6月にリリースしたアルバムです。 当時、シンセサイザーの第一人者であったキース・エマーソン(キーボード)、圧倒的な声量と美声を持つグレッグ・レイク(ボーカル/ベース/ギター)、変拍子を正確無比に叩き出すカール・パーマー(ドラム)の3人が、それぞれの才能を極限までぶつけ合って完成させました。 イギリスのチャートで1位、アメリカでも9位を記録し、ELPの世界的地位を不動のものにした彼らの最高傑作の一つです。 キース・エマーソンは、20世紀のクラシック作曲家(バルトークやヒンデミットなど)から強い影響を受けており、本作でも**「四度音程」**を多用した独特なリフや、難解な変拍子をロックのダイナミズムで見事に表現しています。 3. ジャケットに描かれた「物語」 アルバムのジャケット(および内ジャケット)には、グラフィック・デザイナーのウィリアム・ニールが描いた**「戦車とアルマジロが合体したような架空の怪物(=タルカス)」**のイラストが描かれています。 組曲「タルカス」は、この怪物が巻き起こす戦いの物語(コンセプト・ストーリー)になっています。 • 誕生と破壊: 火山の噴火とともに地中から誕生したタルカスは、サイバー・サイクロプス(サイボーグの執事)や、マンティコア(サソリの尾を持つライオン)といった他の怪獣たちを次々と撃破し、地上を蹂躙します。 • 宿敵との戦い: しかし、最後に現れた「アクアタルカス(逆襲の象徴、あるいは水棲の怪物)」との戦いで、タルカスは目を刺されて敗北し、命からがら海へと去っていきます。 この物語は、単なる怪獣大戦争ではなく、**「高度に機械化された文明・戦争の虚しさ」や「終わりなき破壊の輪廻」**を風刺した思想的なメッセージが込められていると解釈されています。

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