一概に「悪い店」とは言い切れません。顧客満足度(CS)は「事前の期待値」と「実際の体験」のギャップで決まる指標のため、店の形態や狙っている価値によって評価の性質が大きく異なります。
CSが低くても成立する・支持される主な理由
コストカットに全振りしている店
ディスカウントスーパーや格安飲食店のように、「接客や店舗体験は最小限でいいから、とにかく圧倒的に安く買いたい」という需要を捉えている場合です。サービス面のアンケートでは低評価になりやすいものの、顧客は納得して通い続けます。
独自性・職人技が本体の店
「愛想はゼロで独自のルールもあるが、味は日本一」「気難しい店主だが、技術は唯一無二」といった店です。一般的な接客基準で測るとCSは暴落しますが、熱狂的なファンにとっては替えが効かない名店になります。
CS調査の構造的な偏り
CS調査やレビューは「不満を持った人」ほど自発的に書き込む傾向があります。また、新規客の「もっと手厚い接客を期待していた」という期待外れが点数を下げる一方で、割り切って使っている常連客の支持で黒字経営が続いているケースも珍しくありません。
CSが高い=良い店、が直結するケース
高級レストラン、ホテル、コンサルティングなど、「安心感・ホスピタリティ・手厚いサポート」そのものが商品価値の半分以上を占める業態では、CSの低さはそのままサービスの破綻を意味します。
CSはあくまで「客側の期待と提供価値が合致していたか」を測る一つの定規にすぎません。「快適なサービスを受けたい」ときには当てになりませんが、「安さ」「味」「スピード」など特定の割り切った目的がある場合には、CSの数字が低くても十分に「目的にかなった良い店」になり得ます。
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