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2026/08/30

NECのパソコンも伸びなかったやんか

 NECのパソコン(PC-98シリーズなど)は、かつて国内シェア約8割という圧倒的な「PC王国」を築いていましたが、世界標準の波に呑まれて世界展開はおろか国内覇権も失い、最終的には富士通と同じく**レノボとの合弁(実質的な傘下入り)**に至りました。

NECが世界で伸びず、国内でも敗退していった決定的な理由は次の4点です。

 「PC-98」の独自規格による成功体験の罠

1980年代から90年代前半、NECは日本語表示に強い独自の「PC-9800アーキテクチャ」で日本市場を独占していました。しかし、独自仕様だったため海外では全く売れず、最初から世界展開の土台を持てませんでした。

 Windows 95による「参入障壁の崩壊」

Windows 95の登場により、世界標準の「DOS/V機(IBM PC互換機)」でも日本語が快適に動くようになりました。これによりNEC独自の優位性が一夜にして消滅。DellやCompaq(現HP)、台湾メーカーなどの安価な世界標準PCが日本市場へ一気になだれ込みました。

 遅すぎた世界標準への全面移行(PC98-NX

NECも慌てて独自規格を捨て、世界標準に合わせた「PC98-NX」を1997年に投入しましたが、その頃にはすでに海外勢や低価格路線を仕掛けた富士通などにシェアを削られ、かつての圧倒的な優位性を取り戻すことはできませんでした。

 規模の経済(スケールメリット)での敗北

世界中で数千万台を売りさばくHPやDell、レノボに対し、NECの販売規模はほぼ国内市場限定でした。調達コストや製造コストで海外メガメーカーに太刀打ちできなくなり、採算が急速に悪化しました。

国内の独自規格で大成功してしまったがゆえに世界標準への移行が遅れ、標準化された後は世界規模のコスト競争に勝てなくなったという、日本の電機産業の「ガラパゴス化と敗戦」を象徴する典型例といえます。


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