物流も新幹線で全部品物を運べば人手なんか要らないんじゃないですか?
新幹線で物流を行うことは、確かに人手不足解消の一つの手段として期待されています。しかし、現時点では全ての品物を新幹線で運ぶことは現実的ではありません。その理由はいくつかあります。
1. コスト
新幹線輸送はトラック輸送に比べて輸送コストが大幅に高くなります。人件費削減効果が輸送コストを上回るかどうかは、輸送量や品目によって異なります。
2. 輸送量
新幹線の荷室容量は限られています。そのため、大量の品物を輸送するには多くの列車が必要となります。
3. 柔軟性
新幹線の運行スケジュールは決まっており、トラックのように柔軟な対応ができません。そのため、急ぎの輸送や、時間帯指定の輸送には向いていません。
4. 設備
新幹線による荷物輸送には、専用の荷扱設備や車両が必要となります。
5. 環境への影響
新幹線はトラックよりもエネルギー消費量が多いため、環境への影響が懸念されています。
しかし、新幹線物流には次のようなメリットもあります。
- 高速性:長距離でも短時間で輸送することが可能
- 安定性:天候や渋滞の影響を受けにくい
- 安全性:事故リスクが低い
- 環境性:CO2排出量が少ない(トラックとの比較において)
現状では、新幹線物流は限られた品目や区間での活用が中心となっています。今後、技術革新や制度改正が進めば、より多くの品目や区間で新幹線物流が利用されるようになる可能性があります。
人手不足解消という観点では、新幹線物流以外にも次のような取り組みが進められています。
- 自動化・省人化:ロボットやAIを活用した自動倉庫や自動配送システムの導入
- 働き方改革:長時間労働の是正や、多様な働き方の推進
- 海外人材の受け入れ
これらの取り組みを組み合わせることで、物流業界全体の人手不足解消に繋げていくことが重要です。
参考情報
- JR東日本 はこビュン:http://www.jrbutsuryu.jregroup.ne.jp/company/
- ヤマト運輸 ヤマトクロネコクール便新幹線輸送:https://www.kuronekoyamato.co.jp/
- JR東海 東海道マッハ便:https://jr-central.co.jp
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